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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 脳 各論

大脳白質

著者: 中村尚子1 赤澤健太郎1 山田惠1 西村恒彦1

所属機関: 1京都府立医科大学放射線診断治療学

ページ範囲:P.65 - P.72

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 大脳白質は有髄線維を多く含むため,肉眼的に皮質と比べて白くみえる.CTやMRIで観察すると,一見均質な左右対称性の単純な構造にみえるかもしれないが,解剖学的には神経線維の束が交錯し合った複雑な形態をしている.その大まかな構造を知っておくことは,画像診断においてきわめて重要である.また,白質は脳の容積のかなりの部分を占めており,さまざまな疾患が生じることが知られている.

 本稿では,白質の種類や解剖を中心に概説を行う.

参考文献

1)Kamnasaran D:Agenesis of the corpus callosum:Lessons from humans and mice. Clin Invest Med 5:267-282, 2005
2)Yamada K, et al:The pyramidal tract has a predictable course through the centrum semiovale:A diffusion-tensor based tractography study. J Magn Reson Imaging 26:519-524, 2007
3)Yamada K, et al:Somatotopic organization of thalamo-cortical projection fibers as assessed with MR tractography. Radiology 242:840-845, 2007
4)Del Bigio MR, et al:Chronic hydrocephalus in rats and humans:White matter loss and behavior changes. Ann Neurol 53:337-346, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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