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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 脳 各論

大脳皮質

著者: 日向野修一1 麦倉俊司1 梅津篤司1 加藤裕美子1 高橋昭喜1

所属機関: 1東北大学病院放射線診断科

ページ範囲:P.73 - P.81

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正常解剖

●大脳の表在解剖1)(図1a,b)

 大脳半球は正中の大脳縦裂により左右の半球に分けられる.それぞれの大脳半球は中心溝,Sylvius裂,頭頂後頭溝により前頭葉,頭頂葉,側頭葉,後頭葉,島葉に分けられる.

 前頭葉は,後縁は中心溝によって頭頂葉と,下後部はSylvius裂後枝により側頭葉と境される.外側面では,中心溝の前にこれと平行して中心前溝があり,ここから前方に向かって横走する2本の上・下前頭溝がある.これらの脳溝により,中心前回,上・中・下前頭回の4つの脳回に分けられる.中心前回は一次運動野にあたる.下前頭回はSylvius裂の前水平枝と前上行枝により,眼窩部,三角部,弁蓋部に分けられる.

参考文献

1)高橋昭喜,他:大脳皮質.高橋昭喜(編):脳MRI 1.正常解剖,2nd ed. pp 14-40,秀潤社,2005
2)日向野修一:脳梗塞一般.高橋昭喜(編):脳血管障害の画像診断.pp 133-149,中外医学社,2003
3)Kinoshita T, et al:Curvilinear T1 hyperintense lesions representing cortical necrosis after cerebral infarction. Neuroradiology 47:647-651, 2005
4)高橋昭喜:低酸素脳症,高橋昭喜(編):脳血管障害の画像診断.pp 176-181,中外医学社,2003
5)細矢貴亮,他:研修医必携・救急で役立つ頭部CT・MRI.南江堂,2006
6)Donaire A, et al:Cortical laminar necrosis related to prolonged focal status epilepticus. J Neurol Neurosurg Psychiatry 77:104-106, 2006
7)島貫義久:脳奇形.高橋昭喜(編):脳MRI 2.代謝・脱髄・変性・外傷・他.pp 360-401,秀潤社,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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