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特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 頭頸部 総論
読影の基本とポイント
著者: 豊田圭子1
所属機関: 1帝京大学医学部放射線科
ページ範囲:P.100 - P.104
文献購入ページに移動CTとMRIの部位別・疾患別の選択の指針
頭頸部は頭蓋底から胸郭入口部までの領域を指すが,細分すると,頭蓋底,眼窩,側頭骨,鼻・副鼻腔,咽頭,喉頭,口腔,大唾液腺,甲状腺・副甲状腺,リンパ組織である.その第一の診断法は,耳鏡,喉頭鏡,鼻鏡などを用いた視診法と頸部触診法である.これらで診断がつけられ,さらに質的診断や進達度診断のため,画像検査が施行される.頭頸部における読影の手順は,中枢神経系や腹部領域など,そのほかの領域と基本的に同じである.しかし頭頸部では,病変の進展により大きく治療方針が異なるので,進達度診断が重要である.症状が著明な,しかし視診・触診で診断がつかない例でも,画像診断は行われる(例えば異物誤飲).
また,頭頸部は症状と所見が一致しやすい領域であるので,症状から上記のそれぞれの領域を細かく画像を撮像する.具体的な画像の選択方法は後述する(表1).
頭頸部は頭蓋底から胸郭入口部までの領域を指すが,細分すると,頭蓋底,眼窩,側頭骨,鼻・副鼻腔,咽頭,喉頭,口腔,大唾液腺,甲状腺・副甲状腺,リンパ組織である.その第一の診断法は,耳鏡,喉頭鏡,鼻鏡などを用いた視診法と頸部触診法である.これらで診断がつけられ,さらに質的診断や進達度診断のため,画像検査が施行される.頭頸部における読影の手順は,中枢神経系や腹部領域など,そのほかの領域と基本的に同じである.しかし頭頸部では,病変の進展により大きく治療方針が異なるので,進達度診断が重要である.症状が著明な,しかし視診・触診で診断がつかない例でも,画像診断は行われる(例えば異物誤飲).
また,頭頸部は症状と所見が一致しやすい領域であるので,症状から上記のそれぞれの領域を細かく画像を撮像する.具体的な画像の選択方法は後述する(表1).
参考文献
1)多田信平,黒崎喜久(編):頭頸部のCT・MRI.メディカル・サイエンス・インターナショナル,2002
2)豊田圭子:鼻・副鼻腔の正常解剖.画像診断24:1311-1322,2004
3)豊田圭子:下咽頭・喉頭.臨放51:497-513,2006
4)Reeder MM, Bradley WG:Reeder and Felson's Gamuts in neuroradiology. Springer-Verlag, 1993
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