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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 頭頸部 各論

頭蓋底

著者: 佐藤陽介1 藤田晃史1 杉本英治1

所属機関: 1自治医科大学放射線科

ページ範囲:P.112 - P.122

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 当然ながら頭蓋底を直接観察することはできない.その病変を疑うきっかけは,症状や画像に頼るところが大きい.頭蓋底は頭蓋内と頭蓋外の境界で,脳神経が頭蓋外に出るときに必ず通る領域である.そのため,この領域の病変の症状の多くは脳神経の異常として認められる.また,画像による頭蓋底病変の存在診断,広がり診断は治療方針の決定に重要であるが,この領域の解剖は複雑で,不慣れな場合は画像の解釈にも苦労することも多い.

 本稿では,症状と関連する画像所見(CT,MRI)を中心に,正常解剖,頻度の高い疾患,見落とすと重大な結果につながる疾患を中心に取り上げた.

参考文献

1)酒井 修,他:頭頸部の画像診断.秀潤社,2002
2)Harnsberger HR, et al:Diagnostic and Surgical Imaging Anatomy;Brain, head & neck, spine. Amirsys, Salt Lake City, 2006
3)多田信平,他:頭頸部のCT・MRI.メディカル・サイエンス・インターナショナル,2002
4)Curtin HD:Detection of perineural spread;Fat is a friend. Am J Neuroradiol 19:1385-1386, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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