文献詳細
特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
腹部 各論
文献概要
正常解剖(図1)
右の上腹部で横隔膜下面の凹みに存在している.肝後面の上部はbare areaと呼ばれ,腹膜を欠くため,肝は横隔膜に接している.肝鎌状靱帯により大きく解剖学的左葉と右葉とに区分される.また,胆囊窩と下大静脈を結ぶ線(Cantlie's line)により外科的な左葉と右葉とに分けられ,この線上に中肝静脈が走行する.
門脈本幹は肝門部で右枝と左枝に分かれ,右枝はさらに前区域枝と後区域枝とに分かれる.肝動脈は,固有肝動脈から左肝動脈と右肝動脈とに分かれる.右肝動脈も前区域枝と後区域枝とに分かれ,肝内の動脈は門脈に伴走する.肝内胆管も門脈に伴走する.
右の上腹部で横隔膜下面の凹みに存在している.肝後面の上部はbare areaと呼ばれ,腹膜を欠くため,肝は横隔膜に接している.肝鎌状靱帯により大きく解剖学的左葉と右葉とに区分される.また,胆囊窩と下大静脈を結ぶ線(Cantlie's line)により外科的な左葉と右葉とに分けられ,この線上に中肝静脈が走行する.
門脈本幹は肝門部で右枝と左枝に分かれ,右枝はさらに前区域枝と後区域枝とに分かれる.肝動脈は,固有肝動脈から左肝動脈と右肝動脈とに分かれる.右肝動脈も前区域枝と後区域枝とに分かれ,肝内の動脈は門脈に伴走する.肝内胆管も門脈に伴走する.
参考文献
1)松井 修:肝の画像診断.医学書院,1995
2)桑鶴良平:腹部・骨盤部画像診断のここが鑑別ポイント.羊土社,2006
3)荒木 力(監訳):MRIの基本パワーテキスト,第2版.メディカル・サイエンス・インターナショナル,2004
掲載誌情報