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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 腹部 各論

肝臓

著者: 塚原嘉典1 角谷眞澄2

所属機関: 1社会医療法人財団慈泉会相澤病院放射線診断科 2信州大学医学部画像医学講座

ページ範囲:P.254 - P.262

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正常解剖(図1)

 右の上腹部で横隔膜下面の凹みに存在している.肝後面の上部はbare areaと呼ばれ,腹膜を欠くため,肝は横隔膜に接している.肝鎌状靱帯により大きく解剖学的左葉と右葉とに区分される.また,胆囊窩と下大静脈を結ぶ線(Cantlie's line)により外科的な左葉と右葉とに分けられ,この線上に中肝静脈が走行する.

 門脈本幹は肝門部で右枝と左枝に分かれ,右枝はさらに前区域枝と後区域枝とに分かれる.肝動脈は,固有肝動脈から左肝動脈と右肝動脈とに分かれる.右肝動脈も前区域枝と後区域枝とに分かれ,肝内の動脈は門脈に伴走する.肝内胆管も門脈に伴走する.

参考文献

1)松井 修:肝の画像診断.医学書院,1995
2)桑鶴良平:腹部・骨盤部画像診断のここが鑑別ポイント.羊土社,2006
3)荒木 力(監訳):MRIの基本パワーテキスト,第2版.メディカル・サイエンス・インターナショナル,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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