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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 腹部 各論

胆道:胆管・胆囊

著者: 香田渉1 蒲田敏文1 松井修1

所属機関: 1金沢大学医学部放射線科

ページ範囲:P.270 - P.277

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正常解剖

●胆道系の正常解剖(図1~4)

 胆道とは,肝細胞から分泌された胆汁が十二指腸に流出するまでの全経路を指すが,胆道癌取扱い規約では肝外胆道系を意味し,肝外胆管,胆囊,乳頭部に区分される(図1)1)

 肝外胆管は,肝門部胆管,上部胆管,中部胆管および下部胆管に区分される.肝門部胆管は,左側は外側区と内側区の合流部から,右側は前枝と後枝の合流部から左右肝管合流部下縁までとされ,さらに右肝管,左肝管,上部胆管で囲まれる部位は肝管合流部とされる(図2).上部および中部胆管は,肝門部胆管の下縁から膵上縁までの部分を2等分して区分され,下部胆管は膵上縁から十二指腸壁を貫通するまでの部分とされる.解剖学的には肝左葉から出た左肝管と右葉から出た右肝管が肝門部で合流し総肝管となり,その下方で胆囊管と合流し総胆管となるが(図3),胆道癌取扱い規約では,胆管の区分として総肝管,総胆管という解剖学的な名称は用いない.

参考文献

1)日本胆道外科研究会(編):胆道癌取扱い規約 第5版,金原出版,2003
2)蒲田敏文,他:高齢者にみられる胆膵疾患の画像診断.日獨医報52:507-518,2007
3)蒲田敏文,他:肝門部胆管癌のMD-CTによる診断.胆道22:204-214,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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