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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 腹部 各論

腹膜・腸間膜

著者: 高司亮1 松本俊郎1 森宣1

所属機関: 1大分大学医学部放射線医学講座

ページ範囲:P.304 - P.311

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 腹膜・腸間膜は,さまざまな腫瘍性病変および炎症性病変の重要な波及経路となりうることから,CTを中心とした画像診断を正確に行うには,これらの正常解剖の知識が必須となる.

 腸間膜はその複雑な解剖学的特徴から,従来のCT横断像のみでは十分に評価ができないことも少なくなかった.近年,multidetector-row CT(MDCT)の普及により,1mm-sliceなどのthin-sliceでの多断面再構成像による評価が可能となり,各間膜や腹膜コンパートメントの認識が十分可能となった.

 本稿では腸間膜の正常解剖とその代表的疾患について,主にMDCTで撮像された症例の供覧を中心に概説する.

参考文献

1)Meyers MA:Intraperitoneal spread of infections;Dynamic Radiology of the Abdomen, 5th ed, pp 57-130, Springer, 2000
2)Meyers MA:Intraperitoneal spread of malignancies;Dynamic Radiology of the Abdomen, 5th ed, pp 131-264, Springer, 2000
3)松本俊郎,他:腹部解剖の必須事項.臨床画像24:8-19, 2008
4)沖野由理子,他:ヘルニアの画像診断;腹部のヘルニア.臨放48:718-728, 2003
5)Okino Y, et al:Root of the small-bowel mesentery;Corelative anatomy and CT features of pathologic conditions. RadioGraphics 21:1475-1490, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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