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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 腹部 各論

腎臓

著者: 秋田大宇1 陣崎雅弘1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.324 - P.332

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正常解剖(図1,2)

 腎臓は後腹膜に位置する代表的臓器の1つである.後腹膜のなかで脂肪組織に包まれており,それを腎周囲腔と呼ぶ.腎周囲腔の前後には前傍腎腔と後傍腎腔があり,それぞれGerota筋膜前葉とGerota筋膜後葉により腎周囲腔と境されている.

 腎臓は通常左右1個ずつ存在し,右腎は左腎より尾側に位置する.しかし,片腎の先天性欠損や馬蹄腎(左右の腎臓が腹部大動脈,下大静脈の前方で癒合,図3)などの正常変異もある.また,骨盤腎や胸腔内腎など位置の変異を認める場合もある.さらに腎動静脈が流入,流出する腎門は通常前方内側を向いているが,回転異常によりさまざまな方向を向くことがある.特に腹側を向くことが多い.

参考文献

1)陣崎雅弘:腎,平松京一(編):腹部のCT.pp 231-277,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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