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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 骨軟部 各論

肩関節の疾患

著者: 佐々木泰輔1 山本祐司2

所属機関: 1あおもりPET画像診断センター放射線科 2弘前大学医学部整形外科

ページ範囲:P.390 - P.395

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 一般的に関節疾患はMRIのよい適応だが,筆者のまわりの画像診断医には肩関節のMRIを不得手とする者が多い.その原因を推定すると,まず解剖がやや複雑で正常変異も多いこと,膝などに比べると構造が小さく損傷機序も複雑なこと,などが挙げられる.

 本稿では,肩MRIの読影の基本について簡潔に説明したい.取り上げる疾患も,腱板損傷,脱臼,スポーツ外傷に限定し,損傷の細かな分類や亜型についてはあえて触れないのでご容赦いただきたい.なお,提示する症例は関節鏡や手術で診断が確認されたものである.

参考文献

1)Sasaki T, et al:Increased signal intensity in the normal glenoid labrum in MR imaging:diagnostic pitfalls caused by the magic-angle effect. Magn Reson Med Sci 1:149-156, 2002
2)Walch G, et al:Impingement of the deep surface of the supraspinatus tendon on the posterior superior glenoid rim:an arthroscopic study. J Shoulder Elbow Surg 1:238-245, 1992
3)Ouellette H, et al:Spectrum of shoulder injuries in the baseball pitcher. Skeletal Radiol 37:491-498, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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