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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻12号

2009年11月発行

文献概要

特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 骨軟部 各論

手関節

著者: 植野映子1

所属機関: 1癌研有明病院画像診断部

ページ範囲:P.396 - P.401

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MRI正常像と手の関節の解剖,機能

 手の関節は多数の関節により構成される(表1).「手関節」と「手の関節」はあくまで別の名称であり,「手関節」とは橈骨手根関節,手根間関節,豆状三角骨関節を一括したもの,「手の関節」は手のなかにあるすべての関節のことである.手関節の運動は屈曲(掌屈),伸展(背屈),外転(撓屈),内転(尺屈)のほか,回外・回内運動が加わることが特徴的である.指関節などをはじめとして高い巧緻性が求められる関節でもある.個々の関節の構成は非常にシンプルであるが,多数の関節が集合することで巧緻運動を可能にしている.別の見かたをすれば,狭い領域に多数の構造がひしめく関節でもあり(図1~3),解剖はとっつきづらい印象が否めないかもしれない.

参考文献

1)Schmitt R, et al:Imaging and staging of avascular osteonecroses at the wrist and hand. Eur J Radiol 25:92-103, 1997
2)Radack DM, Schweitzer ME, Taras J:Carpal tunnel syndrome;Are the MR findings a result of population selection bias? AJR Am J Roentgenol 169:1649-1653, 1996
3)Cimmino MA, et al:Dynamic gadolinium-enhanced magnetic resonance imaging of the wrist in patients with rheumatoid arthritis can discriminate active from inactive disease. Arthritis Rheum 48:1207-1213, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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