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特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 骨軟部 各論
手関節
著者: 植野映子1
所属機関: 1癌研有明病院画像診断部
ページ範囲:P.396 - P.401
文献購入ページに移動MRI正常像と手の関節の解剖,機能
手の関節は多数の関節により構成される(表1).「手関節」と「手の関節」はあくまで別の名称であり,「手関節」とは橈骨手根関節,手根間関節,豆状三角骨関節を一括したもの,「手の関節」は手のなかにあるすべての関節のことである.手関節の運動は屈曲(掌屈),伸展(背屈),外転(撓屈),内転(尺屈)のほか,回外・回内運動が加わることが特徴的である.指関節などをはじめとして高い巧緻性が求められる関節でもある.個々の関節の構成は非常にシンプルであるが,多数の関節が集合することで巧緻運動を可能にしている.別の見かたをすれば,狭い領域に多数の構造がひしめく関節でもあり(図1~3),解剖はとっつきづらい印象が否めないかもしれない.
手の関節は多数の関節により構成される(表1).「手関節」と「手の関節」はあくまで別の名称であり,「手関節」とは橈骨手根関節,手根間関節,豆状三角骨関節を一括したもの,「手の関節」は手のなかにあるすべての関節のことである.手関節の運動は屈曲(掌屈),伸展(背屈),外転(撓屈),内転(尺屈)のほか,回外・回内運動が加わることが特徴的である.指関節などをはじめとして高い巧緻性が求められる関節でもある.個々の関節の構成は非常にシンプルであるが,多数の関節が集合することで巧緻運動を可能にしている.別の見かたをすれば,狭い領域に多数の構造がひしめく関節でもあり(図1~3),解剖はとっつきづらい印象が否めないかもしれない.
参考文献
1)Schmitt R, et al:Imaging and staging of avascular osteonecroses at the wrist and hand. Eur J Radiol 25:92-103, 1997
2)Radack DM, Schweitzer ME, Taras J:Carpal tunnel syndrome;Are the MR findings a result of population selection bias? AJR Am J Roentgenol 169:1649-1653, 1996
3)Cimmino MA, et al:Dynamic gadolinium-enhanced magnetic resonance imaging of the wrist in patients with rheumatoid arthritis can discriminate active from inactive disease. Arthritis Rheum 48:1207-1213, 2003
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