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文献概要
特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント 骨軟部 各論
膝関節の疾患
著者: 神島保1
所属機関: 1北海道大学病院放射線科
ページ範囲:P.415 - P.419
文献購入ページに移動変形性関節症(図1)
変形性関節症は軟骨の軟化に始まる疾患である.関節構造とそれにかかる荷重のバランスが崩れることにより生じる.初期の病理は関節軟骨の変性とそれに伴う修復像であり,軟骨細胞の消失と細線維化や軟骨細胞集合化が認められる.さらに進むと軟骨に裂隙が生じ,軟骨欠損部に線維軟骨が形成される.軟骨が完全に磨耗すると関節裂隙は狭小化し,軟骨下骨が露出,軟骨下骨の硬化,骨内囊胞形成が画像で認められる.骨棘や遊離体形成も特徴的である.滑膜に強い炎症を伴うことは稀である.
変形性関節症は軟骨の軟化に始まる疾患である.関節構造とそれにかかる荷重のバランスが崩れることにより生じる.初期の病理は関節軟骨の変性とそれに伴う修復像であり,軟骨細胞の消失と細線維化や軟骨細胞集合化が認められる.さらに進むと軟骨に裂隙が生じ,軟骨欠損部に線維軟骨が形成される.軟骨が完全に磨耗すると関節裂隙は狭小化し,軟骨下骨が露出,軟骨下骨の硬化,骨内囊胞形成が画像で認められる.骨棘や遊離体形成も特徴的である.滑膜に強い炎症を伴うことは稀である.
参考文献
1)Yamamoto T, et al:Spontaneous osteonecrosis of the knee:the result of subchondral insufficiency fracture. J Bone Joint Surg Am 82:858-866, 2000
掲載誌情報