文献詳細
文献概要
今月の主題 腎臓病診療のエッセンス 診断,治療に急を要する腎臓病
壊死性血管炎と急速進行性糸球体腎炎
著者: 武曾恵理1
所属機関: 1田附興風会医学研究所北野病院腎臓内科
ページ範囲:P.2011 - P.2015
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●高齢者に持続する発熱や食欲不振などの症状と,CRPや好中球増多などの炎症所見のほかに,血尿を新たに認める場合,感染症の治療を行いながら全身性血管炎を視野に入れる.
●Cr値が低くても確実に上昇傾向であれば,急速進行性糸球体腎炎の初期と判断し,早急に専門医への情報提供,診療依頼を行う.
●血管炎を疑った場合,必ずANCAの血中での検索を早めに行い,確定診断に迫る.
●高齢者に持続する発熱や食欲不振などの症状と,CRPや好中球増多などの炎症所見のほかに,血尿を新たに認める場合,感染症の治療を行いながら全身性血管炎を視野に入れる.
●Cr値が低くても確実に上昇傾向であれば,急速進行性糸球体腎炎の初期と判断し,早急に専門医への情報提供,診療依頼を行う.
●血管炎を疑った場合,必ずANCAの血中での検索を早めに行い,確定診断に迫る.
参考文献
1)Jennette JC, et al:Nomenclature of systemic vasculitides;Proposal of an international consensus conference. Arthritis Rheum 37:187-192, 1994
2)Davies DJ, et al:Segmental necrotising glomerulonephritis with antineutrophil antibody;Possible arbovirus aetiology? Br Med J (Clin Res Ed) 285:606, 1982
3)厚生労働省難治性疾患克服研究事業急速進行性糸球体腎炎分科会診断指針作成合同委員会:急速進行性糸球体腎炎の治療指針.日腎会誌44:55-82, 2002
4)Ito-Ihara T, et al:Clinical efficacy of intravenous immunoglobulin for patients with MPO-ANCA-associated rapidly progressive glomerulonephritis. Nephron Clin Pract 102:c35-42, 2006
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