文献詳細
今月の主題 腎臓病診療のエッセンス
全身管理にかかわる重要なポイント
文献概要
ポイント
●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の腎障害には,腎動脈収縮による急性腎不全と間質性腎炎にネフローゼ症候群を伴ったものがある.体液量貯留,高カリウム血症などの電解質異常も起こす.
●造影剤腎症は造影剤使用による腎障害で,その後の腎障害のみならず,心血管合併症や死亡率も高くなる.特に心臓カテーテル検査に関連するものが多い.
●リスクのある症例にNSAIDsや造影剤を使用する場合には,その後の腎機能の評価を行う.
●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の腎障害には,腎動脈収縮による急性腎不全と間質性腎炎にネフローゼ症候群を伴ったものがある.体液量貯留,高カリウム血症などの電解質異常も起こす.
●造影剤腎症は造影剤使用による腎障害で,その後の腎障害のみならず,心血管合併症や死亡率も高くなる.特に心臓カテーテル検査に関連するものが多い.
●リスクのある症例にNSAIDsや造影剤を使用する場合には,その後の腎機能の評価を行う.
参考文献
1)Biff FP, et al:Analgesics and kidney. Greenberg AK(ed):Primer on Kidney Diseases, 5th ed, pp 314-321, National Kidney Foundation, WB Saunders Co, New York, 2009
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掲載誌情報