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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻13号

2009年12月発行

連載 The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則・4

40歳男性,主訴 失神

著者: 長谷川耕平12 岩田充永3

所属機関: 1ハーバード救急部 マサチューセッツジェネラル病院 2ブリガム&ウィメンズ病院 3名古屋掖済会病院救命救急センター

ページ範囲:P.2090 - P.2095

文献概要

救急レジデントH:

 高血圧の既往のある40歳男性が失神のために救急車にて救急外来に搬送になりました.会社のアイスホッケー同好会の練習中,突然倒れたとのことです.目撃者によると,意識消失は45秒ほど持続して,その後数分以内には元の意識状態に戻ったようです.ヘルメットも防具もつけており,頭は打っていないようだとのこと.また患者さんは,失神の直前に何の前兆症状もなかったと訴えています.頭痛,胸痛,動悸,息切れ,腹痛なども否定していますし,血便や下血といったことも最近ないそうです.

 既往歴は高血圧のみで,サイアザイド系利尿薬を内服しているとのことです.家族歴に心疾患や突然死の既往はないようですね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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