文献詳細
文献概要
今月の主題 訴え・症状から考える神経所見のとり方 認知症・レベル低下と決めつけたくなる訴え
「わからない」「できない」―失認と失行
著者: 麻生俊彦1
所属機関: 1京都大学医学研究科附属高次脳機能総合研究センター
ページ範囲:P.305 - P.308
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●失認と失行の病態は,時に患者本人にも理解が難しい.訴えは不可解なものとなりやすく,訴え自体がない場合もある.失認・失行を念頭に置くことがスタートポイントである.
●症状はバラエティに富むので,失認・失行を除外するのは難しい.「そんな症状はあり得ない」と簡単に言ってはいけない.
●失認と失行の病態は,時に患者本人にも理解が難しい.訴えは不可解なものとなりやすく,訴え自体がない場合もある.失認・失行を念頭に置くことがスタートポイントである.
●症状はバラエティに富むので,失認・失行を除外するのは難しい.「そんな症状はあり得ない」と簡単に言ってはいけない.
参考文献
1) Brazis PW, et al:Localization in Clinical Neurology, 4th ed, Lippincott Williams & Wilkins, 2006
2) Leiguarda RC, Marsden CD:Limb apraxias:higher-order disorders of sensorimotor integration. Brain 123(Pt 5), 2000(レビュー記事.http://brain.oxfordjournals.org/cgi/content/full/123/5/860にて無料で読める)
3) Kerkhoff G, Bucher L:Line bisection as an early method to assess homonymous hemianopia. Cortex 44, 2008
4) VSラマチャンドラン,サンドラ・ブレイクスリー:脳の中の幽霊,角川書店,1999
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