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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻2号

2009年02月発行

文献概要

連載 手を見て気づく内科疾患・2

ミー線,重篤な病態からの経過日数

著者: 松村正巳1

所属機関: 1金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科

ページ範囲:P.211 - P.211

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患 者:28歳,女性

病 歴:22歳のときにネフローゼ症候群を発症し,プレドニゾロン40 mg/日の内服で寛解した.その後,2回ネフローゼ症候群の再発を認めている.今回もプレドニゾロンを7.5 mg/日に減量したところ,下肢浮腫が出現し,尿蛋白18 g/日,血清総蛋白4.4 g/dl,血清アルブミン2.3 g/dlであった.プレドニゾロン40 mg/日に増量し寛解した.

身体所見:約130日後の爪の所見を示す.両第1指の爪に半月と平行して走る1本の白色の線を認める.溝は触れない(図1).これはMee's lines(ミー線)という.

参考文献

1) Orient JM:Nails. Sapira's Art & Science of Bedside Diagnosis. 2nd ed. pp147, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2000
2) Fawcett RS, et al:Nail abnormalities;Clues to systemic disease. Am Fam Physician 69:1417-1424, 2004
3) Morrison-Bryant M, Gradon J:Muehrcke's lines. N Engl J Med 357:917, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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