icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina46巻3号

2009年03月発行

文献概要

今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎 膵炎が疑われたときの診断の進め方:検査の進め方と鑑別診断は?

膵炎に必要な画像検査は何か,どのような患者にいつ行うか?

著者: 宮川宏之1 岡村圭也1

所属機関: 1札幌厚生病院第2消化器科

ページ範囲:P.398 - P.400

文献購入ページに移動
ポイント

●急性膵炎において,画像検査ではCTが一番重要である.重症であれば速やかな診断と重症度の判定を行い,適切な処置が必要となる.

●慢性膵炎では,膵石症のあるものの画像診断は容易である.初期の慢性膵炎の画像診断は困難で,EUSを行うべきである.

●自己免疫性膵炎は画像なしで診断は不能であり,膵管の狭細像をMRCP(ERCP)でとらえ,他の画像で膵腫大などを確認する.

参考文献

1)武田和憲,他:急性腸炎重症度判定基準最終改訂案の検証.厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業―難治性膵疾患に関する調査研究,平成19年度研究報告書,pp 29-33,2008
2)急性膵炎の診療ガイドライン第2版作成委員会(編):エビデンスに基づいた急性膵炎の診療ガイドライン,第2版.金原出版,pp 56-57,2007
3)uscail L, et al:Endoscopic ultrasonography in chronic pancreatitis;A comparative prospective study with conventional ultrasonography, computed tomography, and ERCP. Pancreas 10:251-257,1995
4)Wiersema MJ, et al:Prospective evaluation of endoscopic ultrasonography and endoscopic retrograde cholangio-pancreatography in patients with chronic abdominal pain of suspected pancreatic origin. Endoscopy 25:555-564,1993
5)Rosch T, et al:Modern imaging methods versus clinical assessment in the evaluation of hospital in-patients with suspected pancreatic disease. Am J Gastroenterol 95:2261-2270,2000
6)Calvo MM, et al:Comparison between magnetic resonance cholangio pancreatography and ERCP for evaluation of the pancreatic duct. Am J Gastroenterol 97:347-353,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら