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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻3号

2009年03月発行

文献概要

今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎 膵炎が疑われたときの診断の進め方:検査の進め方と鑑別診断は?

膵炎の診断に必要な血液検査は何か? その読み方は?

著者: 上田隆1 安田武生1 竹山宜典1

所属機関: 1近畿大学医学部外科・肝胆膵部門

ページ範囲:P.401 - P.403

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ポイント

●急性膵炎の診断には,血中アミラーゼと血中リパーゼの測定が有用である.

●急性膵炎の重症度判定に有効な単一マーカーはCRPである.

●急性膵炎の重症度判定には,厚生労働省重症度判定基準(重症度スコア,2008年改訂)を用いる.

●慢性膵炎では,膵外分泌組織の破壊が進むと,血中膵酵素は低下傾向を示す.

●自己免疫性膵炎では,血清γグロブリン,IgGまたはIgG4の上昇を認めることが多い.

参考文献

1)急性膵炎の診療ガイドライン第2版作成出版委員会(編):エビデンスに基づいた急性膵炎の診療ガイドライン,第2版,金原出版,2007
2)武田和憲,他:急性膵炎重症度判定基準最終改定案の検証.厚生労働省科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業―難治性膵疾患に関する調査研究,平成19年度総括分担研究報告書,pp 29-33,2008
3)日本膵臓学会:日本膵臓学会慢性膵炎臨床診断基準2001.膵臓 16:560-561,2001
4)厚生労働省難治性膵疾患調査研究班・日本膵臓学会:自己免疫性膵炎臨床診断基準2006.膵臓 21:395-397,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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