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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻3号

2009年03月発行

文献概要

今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎 膵炎をどう治療するか:急性膵炎のマネジメントのポイントは?

蛋白分解酵素阻害薬,抗菌薬の使い方は? 注意すべき点は?

著者: 伊佐地秀司1

所属機関: 1三重大学大学院医学系研究科肝胆膵・移植外科

ページ範囲:P.424 - P.427

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ポイント

●蛋白分解酵素阻害薬は,重症度に応じて投与量を決め,重症例では大量持続点滴静注する.

●予防的抗菌薬は,腸内細菌をターゲットとし,かつ膵組織移行のよいものを選択する.

●予防的抗菌薬は軽症例では不要で,重症例では保険で認められている最大量を投与する.

参考文献

1)急性膵炎の診療ガイドライン第2版作成出版委員会(編):エビデンスに基づいた急性膵炎の診療ガイドライン,第2版,金原出版,2007
2)厚生労働省難治性疾患克服研究事業難治性膵疾患に関する調査研究班(編):急性膵炎における初期診療のコンセンサス,改訂第2版,アークメディア,2008
3)伊佐地秀司:急性膵炎の治療―プロテアーゼインヒビター・抗菌薬投与の治療効果.消外29:1695-1701, 2006
4)Isaji S, et al:Bacterial analysis of infected pancreatic necrosis and its prevention. J Hepatobiliary Pancreat Surg 10:419-424, 2003
5)Bai Y, et al:Prophylactic antibiotics cannot reduce infected pancreatic necrosis and mortality in acute necrotizing pancreatitis;Evidence from a meta-analysis of randomized controlled trials. Am J Gastroenterol 103:104-110, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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