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今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎 膵炎をどう治療するか:慢性膵炎のマネジメントのポイントは?
慢性膵炎の生活指導と栄養管理をどのように行うか?
著者: 片岡慶正1 信田みすみ1
所属機関: 1京都府立医科大学消化器内科学
ページ範囲:P.436 - P.440
文献購入ページに移動●慢性膵炎の生命予後は診断時点の年齢,飲酒継続,疼痛経過,喫煙,糖尿病によって規定される.
●腹痛時あるいは腹痛を繰り返す時期には禁酒と脂肪制限が基本となる.
●アルコール性慢性膵炎では禁酒指導が最重要であるが,ほかの成因の場合でも脂肪食とアルコール摂取が増悪因子となる.
●根気強い食事療法と生活指導が望まれる.特に体重減少~低栄養例では,腹痛による食事摂取量の低下に起因する場合と,進行した膵内外分泌不全による吸収不良や膵性糖尿病に起因する場合があり,個別化病態解析に応じた治療法が重要となる.
●非代償期での栄養管理は荒廃した膵内外分泌不全に対する補充療法,すなわち消化酵素薬とインスリン治療が前提となる.
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