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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻3号

2009年03月発行

文献概要

今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎 膵炎をどう治療するか:自己免疫性膵炎のマネジメントのポイントは?

ステロイド治療―何をどのように使うか? 初期治療のポイントは?

著者: 西森功1 大西三朗2

所属機関: 1高知大学医学部光学医療診療部 2高知大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.461 - P.464

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ポイント

●自己免疫性膵炎では,ステロイド治療が中心となる.

●閉塞性黄疸合併例(約2/3)では,適宜胆道ドレナージを併用する.

●全経過を通じ2/3の症例で糖尿病の合併がみられるが,ステロイド治療初期を除き,インスリン治療を必要とする症例は少ない.

●膵炎の軽快とステロイド投与量の漸減に伴い,インスリンの必要量が低下するため,インスリン治療の際には低血糖に注意が必要である.

参考文献

1)西森 功,他:自己免疫性膵炎―黄疸合併例の初期治療の実態調査,厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班(編):平成17~19年度総合研究報告書.pp 190-201,アークメディア,2008
2)Otsuki M, et al:Asian diagnostic criteria for autoimmune pancreatitis;Consensus of the Japan-Korea Symposium on Autoimmune Pancreatitis. J Gastroenterol 43:403-408, 2008
3)西森 功,他:自己免疫性膵炎における胆管病変―全国調査から.肝胆膵54:173-178,2007
4)Nishimori I, et al:Influence of steroid therapy on the course of diabetes mellitus in patients with autoimmune pancreatitis;Findings from a nationwide survey in Japan. Pancreas 32:244-249, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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