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今月の主題 膵炎のマネジメント―急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎 膵炎をどう治療するか:自己免疫性膵炎のマネジメントのポイントは?
自己免疫性膵炎は全身疾患か?
著者: 神澤輝実1 安食元1 江川直人1
所属機関: 1東京都立駒込病院内科
ページ範囲:P.470 - P.473
文献購入ページに移動●自己免疫性膵炎は,全身諸臓器にTリンパ球とIgG4陽性形質細胞の密な浸潤を呈する全身性疾患(IgG4関連硬化性疾患)の膵病変の可能性がある.
●線維化と閉塞性静脈炎を生じる臓器において,以下のような病態による臨床徴候を呈する(膵臓:自己免疫性膵炎,胆管:硬化性胆管炎,胆囊:硬化性胆囊炎,唾液腺:硬化性唾液腺炎,後腹膜:後腹膜線維症など).
●高率にリンパ節腫大を伴い,診療当初は悪性腫瘍を疑われることが多いが,ステロイド治療が奏効することより,無益な外科手術を行わないためにも,本症を念頭に置くことが肝要である.
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