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今月の主題 苦手感染症の克服 結核
Editorial
著者: 永井英明1
所属機関: 1国立病院機構東京病院呼吸器科
ページ範囲:P.579 - P.579
文献購入ページに移動 2007年のわが国の結核罹患率は19.8(人口10万人対の新登録患者数)と20を下まわったが,いまだ年間25,000人以上の患者の発生がある.ほとんどの欧米先進国の結核罹患率が10以下であり,5以下の国もあることを考えれば,わが国は依然として結核の中蔓延国である.国内の結核罹患率の地域格差は大きく,大都市で高い.大阪市は人口10万対52.9,名古屋市30.6,東京都特別区29.3であり,最も低い長野県の10.3に比べると3~5倍の高さである.
結核患者の年齢分布をみると,20歳台の新登録結核患者は1,924人であり,その内訳をみると外国人20.3%,無職臨時日雇など18.3%,医療関係者8.8%とハイリスク者が上位を占めている.80歳以上の高齢結核患者が全患者の1/4を占め,その割合は増加傾向にある.
結核患者の年齢分布をみると,20歳台の新登録結核患者は1,924人であり,その内訳をみると外国人20.3%,無職臨時日雇など18.3%,医療関係者8.8%とハイリスク者が上位を占めている.80歳以上の高齢結核患者が全患者の1/4を占め,その割合は増加傾向にある.
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