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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻4号

2009年04月発行

文献概要

今月の主題 苦手感染症の克服 結核

QuantiFERON®-TB 第2世代(QFT-2G)の現状と注意点

著者: 永井英明1

所属機関: 1国立病院機構東京病院呼吸器科

ページ範囲:P.583 - P.585

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ポイント

●QFT-2Gは,感度・特異度ともに高い結核感染診断法である.

●BCG接種の影響を受けないので,ツベルクリン反応に代わる検査法である.

●結核患者の接触者検診,医療関係者の結核管理,結核の補助診断などに用いられる.

●結核に感染して,8~10週間後に陽転化すると考えられている.

●結核発病(活動性結核)の証拠にはならないことを十分認識しなければならない.

参考文献

1)Mori T, et al:Specific detection of tuberculosis infection;An interferon-gamma-based assay using new antigens. Am J Respir Crit Care Med 170:59-64, 2004
2)日本結核病学会予防委員会:クォンティフェロン®TB-2Gの使用指針.結核 81:393-397, 2006
3)石川信克(監修):改正感染症法に基づく結核の接触者健診の手引きとその解説,財団法人結核予防会,2007
4)有賀晴之,他:結核既往者におけるQuantiFERON-TB 2G testの検討.日呼吸会誌 43:154,2005
5)永井英明,他:HIV感染症における結核感染診断に対してのQuantiFERON-TB第2世代の有用性についての検討.結核 82:635-640,2007
6)Ariga H, et al:Diagnosis of active tuberculous serositis by antigen-specific interferon-gamma response of cavity fluid cells. Clin Infect Dis 45:1559-1567, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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