文献詳細
文献概要
今月の主題 苦手感染症の克服 輸入感染症
途上国帰りの下痢
著者: 倉井華子1
所属機関: 1横浜市立市民病院感染症科
ページ範囲:P.628 - P.631
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●途上国帰りの下痢起因菌で頻度が高いのは,カンピロバクター,病原性大腸菌,赤痢菌,腸チフス・パラチフスであった.
●細菌性以外では,ランブル鞭毛虫やクリプトスポリジウムなどの寄生虫,ノロウイルス,偽膜性腸炎,薬剤性腸炎や潰瘍性大腸炎などもみられる.
●マラリアも下痢を起こすことがあり,見逃してはならない.
●便培養に加え,寄生虫検査,血液培養,CD毒素なども症例に応じ追加する.
●治療薬はキノロン製剤が一般的であるが,カンピロバクターや腸チフス・パラチフスにおいてはキノロン低感受性菌が増加しており,注意が必要である.
●途上国帰りの下痢起因菌で頻度が高いのは,カンピロバクター,病原性大腸菌,赤痢菌,腸チフス・パラチフスであった.
●細菌性以外では,ランブル鞭毛虫やクリプトスポリジウムなどの寄生虫,ノロウイルス,偽膜性腸炎,薬剤性腸炎や潰瘍性大腸炎などもみられる.
●マラリアも下痢を起こすことがあり,見逃してはならない.
●便培養に加え,寄生虫検査,血液培養,CD毒素なども症例に応じ追加する.
●治療薬はキノロン製剤が一般的であるが,カンピロバクターや腸チフス・パラチフスにおいてはキノロン低感受性菌が増加しており,注意が必要である.
参考文献
1)House HR:Travel-Related Infections. Emerg Med Clin N Am 26:499-516, 2008
2)Travelers'diarrhea. up to date, 2008
3)Parry CM:Typhoid fever. N Engl J Med 347:1770-1782, 2008
掲載誌情報