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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻5号

2009年05月発行

今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を

急性肺血栓塞栓症の病態を理解する

剖検からみた深部静脈血栓症と急性肺血栓塞栓症との関係

著者: 呂彩子1 景山則正2 福永龍繁2

所属機関: 1東京女子医科大学医学部法医学講座 2東京都監察医務院

ページ範囲:P.715 - P.717

文献概要

ポイント

●急性PTEの塞栓源の9割は下肢DVTである.

●急性PTEとなる下肢DVTの血栓発生源は,ほとんどがヒラメ筋静脈である.

●ヒラメ筋静脈血栓から中枢側に進展したフリーフロート血栓が塞栓化してPTEとなりやすい.

●PTEの一次予防としてヒラメ筋静脈,二次予防として中枢側静脈の血栓検索が重要である.

参考文献

1)Ro A, et al:Pulmonary thromboembolism;Overview and update from medicolegal aspects. Legal Med(Tokyo)10:57-71, 2008
2)呂 彩子,景山則正:致死性肺血栓塞栓症.別冊日本臨牀.新領域別症候群シリーズ 呼吸器症候群(第2版)Ⅱその他の呼吸器疾患を含めて.324-329,2009
3)呂 彩子・他:静脈血栓塞栓症;成因・診断から治療・予防まで 1成因と病態.臨床画像 22:246-256,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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