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今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を 急性肺血栓塞栓症の病態を理解する
危険因子の把握が重要―急性肺血栓塞栓症の外科的因子・内科的因子
著者: 瀬尾憲正1
所属機関: 1自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座
ページ範囲:P.718 - P.720
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●手術,骨盤・下肢骨折,多発外傷,脊髄損傷,静脈血栓塞栓症既往,血栓性素因,下肢麻痺(脳卒中を含む)は強い危険因子である.
●外傷,外科手術,妊娠を除けば,危険因子は内科的因子が多い.
●危険因子は複合的かつ経時的に関与するのでリスク評価は断続的に行う.
●今後は内科系患者に対するリスク把握が重要になるであろう.
●手術,骨盤・下肢骨折,多発外傷,脊髄損傷,静脈血栓塞栓症既往,血栓性素因,下肢麻痺(脳卒中を含む)は強い危険因子である.
●外傷,外科手術,妊娠を除けば,危険因子は内科的因子が多い.
●危険因子は複合的かつ経時的に関与するのでリスク評価は断続的に行う.
●今後は内科系患者に対するリスク把握が重要になるであろう.
参考文献
1)Anderson FA, Spencer FA:Risk factors for venous thromboembolism. Circulation 107:I9-I16, 2003
2)肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン作成委員会:肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン,メディカルインターナショナル,2004
3)Geerts WH, et al:Prevention of venous thromboembolism American college of chest physicians evidence based clinical practice guidelines(8th edition). Chest 133:381S-453S, 2008
4)黒岩政之:周術期静脈血栓塞栓症対策の標準化を目指して ここまでやろう血栓塞栓症対策 日本麻酔科学会周術期肺血栓塞栓症調査結果からの知見・教訓.麻酔 56:760-768,2007
5)2007年度集計結果 https://www.anesth.or.jp/datura/cgi/news/up_data/200901151114__2007.pdf
6)2006年度集計結果 https://www.anesth.or.jp/datura/cgi/news/up_data/200901151114__2006.pdf
7)Geerts WH, et al:A prospective study of venous thromboembolism after major trauma. N Engl J Med 331:1601-1606, 1994
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