文献詳細
文献概要
今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を 急性肺血栓塞栓症の病態を理解する
肺血栓塞栓症の病態生理を理解する
著者: 尾林徹1
所属機関: 1武蔵野赤十字病院循環器科
ページ範囲:P.726 - P.729
文献購入ページに移動ポイント
●急性肺塞栓症の病態は,血行動態から急性肺循環不全として理解する.
●肺動脈の30~50%が急激に血栓閉塞すると肺循環の破綻が起きる.
●90%は下肢深部静脈由来の血栓である.
●血圧低下,右心不全を合併すると急性期死亡率は高率となり迅速な治療開始が大切である.
●急性肺塞栓症の病態は,血行動態から急性肺循環不全として理解する.
●肺動脈の30~50%が急激に血栓閉塞すると肺循環の破綻が起きる.
●90%は下肢深部静脈由来の血栓である.
●血圧低下,右心不全を合併すると急性期死亡率は高率となり迅速な治療開始が大切である.
参考文献
1)Torbicki A, et al:Guidelines on the diagnosis and management of acute pulmonary embolism;The Task Force for the Diagnosis and Management of Acute Pulmonary Embolism of the European Society of Cardiology(ESC). Eur Heart J 29:2276-2315, 2008
2)Elliot CG:Pulmonary physiology during pulmonary embolism. Chest 101:163S-171S, 1992
3)Tapson VF:Acute pulmonary embolism. N Engl J Med 358:1037-1052, 2008
4)Guyton AC:Textbook of Medical Physiology, 5th ed., W.B. Saunders Company, 1976
5)半田俊之介,阿部純久:急性肺動脈血栓塞栓症 I.病因と病態 5. 血行動態.日内会誌 90:217-223, 2001
6)太田覚史,山田典一,中野 赳:静脈血栓症・肺塞栓症とDIC 1. 概念・定義.最新医学別冊 新しい診断と治療のABC-57,最新医学社,2008
掲載誌情報