文献詳細
文献概要
今月の主題 肺血栓塞栓症 見逃さず迅速かつ的確な対応を 急性肺血栓塞栓症をいかに予防するか
病院全体で肺血栓塞栓症予防に取り組むための工夫
著者: 保田知生1
所属機関: 1近畿大学外科
ページ範囲:P.796 - P.799
文献購入ページに移動●病院全体で対策チームにより静脈血栓塞栓症対策に取り組むことは,増悪を防止するうえで最も効果の高い方法である.
●予防方法は,①積極的な運動と早期離床,②抗凝固薬,③間欠的空気圧迫法,④弾性ストッキングの順で効果が高い.
●致死性と有症状肺塞栓症を減少させるには抗凝固薬(ヘパリン類)の積極使用が不可欠である.
●予防に際しては出血リスク,合併症を熟知し,主疾患の治療前に,予防策を策定する必要がある.
●抗凝固薬は,①合成Xa阻害薬,②低分子量ヘパリン,③用量調節ワルファリン,④低用量未分画ヘパリンの順で効果が高い.
参考文献
掲載誌情報