文献詳細
文献概要
書評
リウマチ病診療ビジュアルテキスト―第2版 フリーアクセス
著者: 松村理司1
所属機関: 1洛和会音羽病院
ページ範囲:P.804 - P.804
文献購入ページに移動第2版の改正点の第1は,「あれ,結節性多発動脈炎は? 顕微鏡的多発血管炎は?……」といった初版時の問いに対する回答である.つまり,血管炎の章の増設である.そのほかの大幅な追加項目として,血清反応陰性脊椎関節症,感染性関節炎,随伴性のリウマチなどがある.おかげで2倍近い厚さになっている.第2は,日進月歩の医学に見合った増補であり,リウマチ病の生物学的製剤などが挙げられる.第3は小さいことかもしれないが,膠原病という用語が一切除かれたことである.理由は,「強皮症以外,collagen diseaseにコラーゲンの異常は見られない」という米国での30年前の指摘に基づくとの由.なお,文部科学省からの「医学教育モデル・コア・カリキュラム―教育内容ガイドライン」(平成19年度改訂版)の索引には,リウマチ病はなく,膠原病や膠原病類縁疾患はある.第4に,顔写真に目隠しが入ったことである.第5の違いは,出来栄えには関係ないが,手書きではなく,ワープロが使われたことである.
掲載誌情報