icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina46巻7号

2009年07月発行

今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで

上部消化管の内視鏡診療 【診断】

胃生検組織採取のコツ

著者: 今村哲理1 黒河聖1 本谷聡1

所属機関: 1札幌厚生病院胃腸科

ページ範囲:P.1062 - P.1066

文献概要

ポイント

●日頃から診断能向上を図り,生検診断のみに頼ることなく総合的に診断するよう努める.

●超多忙な日常業務の中で,多種多様で煩雑な抗凝固薬,抗血小板凝集薬の取扱いは課題の一つであるが,検査前,検査後の休薬期間を決めておく.

●陥凹病変では白苔際を狙撃生検する.隆起病変では無構造部,陥凹部,隆起部,発赤部から採取する.複数個または複数部位から生検採取する場合は出血流を考慮して採取順位を決める.

●生検採取困難部位では,患者側での工夫(体位変換など),スコープ反転操作の工夫,器具類の選択,機種の選択・変更などで対応する.

参考文献

1)井戸健一・他:内視鏡治療を行う場合の抗血小板・抗凝固薬の取り扱い.Gastroenterol Endosc 46:2079-2085, 2004
2)日本消化器内視鏡学会リスクマネージメント委員会(小越和栄・他):内視鏡治療時の抗凝固薬,抗血小板薬使用に関する指針.Gastroenterol Endosc 47:2691-2695, 2005
3)小越和栄・他:内視鏡治療時における抗血栓療法症例への対応,日本消化器内視鏡学会卒後教育委員会(編):消化器内視鏡ガイドライン第3版,pp 16-24, 医学書院, 2007
4)今村哲理・他:レジデントのための内視鏡診療マニュアル 各論「上部消化管診断」生検組織採取.消内視鏡18:655-659, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら