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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻7号

2009年07月発行

文献概要

今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで 大腸の内視鏡診療 【診断】

大腸癌の診断術

著者: 日山亨1 田中信治2 茶山一彰3

所属機関: 1広島大学保健管理センター 2広島大学病院内視鏡診療科 3広島大学病院消化器・代謝内科

ページ範囲:P.1105 - P.1108

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ポイント

●拡大観察の前には,病変を十分に洗浄し,便汁,気泡,粘液などを除去しておく.

●拡大観察は,病変を常に正面視できる位置取りが重要である.

●拡大観察は,まずインジゴカルミンを用いたコントラスト法によるpit pattern観察を行う.

●色素が貯留する部位やIIIs型やV型pit patternが疑われる場合には,染色法を追加する.

●NBI(narrow band imaging)拡大観察でも,pit pattern診断は可能である.

参考文献

1)田中信治:大腸腫瘍と大腸内視鏡検査,長迴 紘(編):消化管内視鏡診断テキストII,pp 150-153,文光堂,2005
2)岡 志郎,田中信治:大腸拡大観察.胃と腸 43:1837-1832,2008
3)岡 志郎,田中信治:拡大内視鏡診断,田中信治(編):症例で身につける消化器内視鏡シリーズ 大腸EMR・ESD,pp 25-30,羊土社,2008
4)Hirata M, Tanaka S, Oka S, et al:Magnifying endoscopy with narrow band imaging for diagnosis of colorectal tumors. Gastrointest Endosc 65:988-995, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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