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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻7号

2009年07月発行

文献概要

今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで 大腸の内視鏡診療 【診断】

炎症性腸疾患の内視鏡診断

著者: 長沼誠1 岩男泰1 日比紀文1

所属機関: 1慶應義塾大学病院消化器内科

ページ範囲:P.1113 - P.1117

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ポイント

●炎症性腸疾患の診断をしていく上で内視鏡検査以外に病歴聴取,便培養,超音波・CTなどの検査も有用である.

●潰瘍性大腸炎は直腸から連続して血管透見像の不良,発赤・顆粒状粘膜,びらん,潰瘍,出血を認めるのが特徴である.

●Cryptoabcessは潰瘍性大腸炎に特異的な所見ではない.

●Crohn病の内視鏡所見の特徴は縦走潰瘍と敷石像である.初期病変として不整潰瘍やアフタが認められる.鑑別すべき疾患としてBehçet病や腸結核が挙げられる.

参考文献

1)Matsuoka K, Iwao Y, Mori T, et al:Cytomegalovirus is frequently reactivated and disappears without antiviral agents in ulcerative colitis patients. Am J Gastroenterol 102:331-337, 2007
2)Yamamoto H, Yano T, Kita H, et al:New system of double-balloon enteroscopy for diagnosis and treatment of small intestinal disorders. Gastroenterology 125:1556, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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