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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻7号

2009年07月発行

文献概要

今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで 膵・胆道の内視鏡診療 【診断】

超音波診断

著者: 木田光広1 宮澤志朗1 今泉弘1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.1132 - P.1135

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ポイント

●超音波とは,20~20,000 Hzの人間の可聴域を超えた音波で,周波数が高いほど分解能は向上するが,他方,超音波は伝わりにくくなる(減衰).

●胆膵系のスクリーニングとして胆道系酵素,膵酵素,CA19-9などの腫瘍マーカーとともに,超音波検査は最初に用いるべき簡便で空間分解能の高い検査である.

●EUSは,胆膵系の早期癌の存在診断,進行癌の進展度診断,胆囊隆起性病変,膵囊胞性病変の鑑別診断に有用である.

●EUS-FNAは,他の画像診断で確定診断ができない腫瘍,リンパ節腫大,化学療法前の組織学的証明,仮性囊ドレナージ,腹腔神経叢ブロックなどに用いられている.

参考文献

1)Kida M:Endoscopic ultrasonography:present status and standardization. Digest Endosc 14(suppl):S24-S29, 2002.
2)木田光広,渡辺摩也,菊地秀彦・他:超音波内視鏡下穿刺法の適応と禁忌.消内視鏡 12:256-262,2000
3)山雄健次,小澤壮治,木田光広:超音波ガイド下穿刺術ガイドライン,日本消化器内視鏡学会(編),消化器内視鏡ガイドライン第2版 pp 327-336,医学書院,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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