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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻8号

2009年08月発行

文献概要

今月の主題 ガイドラインを基盤とした心不全の個別診療 心不全の治療 【急性心不全の内科的治療】

薬物療法:ニコランジルを中心に

著者: 朝倉正紀1 北風政史12

所属機関: 1国立循環器病センター臨床研究開発部 2国立循環器病センター心臓血管内科

ページ範囲:P.1269 - P.1272

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ポイント

●急性心不全治療は,心血管保護を考えた血管拡張薬を用いた薬物療法へと変貌している.

●血管拡張薬として,硝酸薬が急性心不全治療として使用されてきた.

●急性心不全治療における血管拡張薬として,ニコランジルおよびhANPが注目されている.

●ニコランジルは,急性心筋梗塞患者においても慢性期左心機能改善効果が期待される.

参考文献

1)加藤和三,他:急性心不全に対するニコランジル(シグマート®注)のプラセボ対照二重盲検比較試験―第Ⅲ相試験.薬理と治療 36(suppl):S65-S78,2008
2)Tsutamoto T, et al:Absence of hemodynamic tolerance to nicorandil in patients with severe congestive heart failure. Am Heart J 127:866-873, 1994
3)Larsen AI, et al:Comparison of the degree of hemodynamic tolerance during intravenous infusion of nitroglycerin versus nicorandil in patients with congestive heart failure. Am Heart J 134:435-441, 1997
4)Iwakura K, et al:Nicorandil treatment in patients with acute myocardial infarction. Circ J 73:925-931, 2009
5)加藤和三,他:ニコランジル(シグマート®注)の急性心不全に対する長時間投与における安全性および有効性の評価―第Ⅲ相試験.薬理と治療 36(suppl):S79-S90,2008
6)加藤真帆人:収縮能が維持された心不全からの急性肺水腫に対するNicorandilと既存の治療法の比較検討.診断と治療97:630-637,2009
7)嶋村浩一,他:亜急性心筋梗塞による低血圧性急性心不全に対してニコランジル持続点滴単剤療法が著効した1例.J Cardiol Jpn Ed 3:41-47,2009
8)南雄一郎,他:急性心不全患者の血行動態改善にニコランジルの高用量静脈内投与が有用であった2例.J Cardiol Jpn Ed 3:161-167,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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