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今月の主題 内科医のためのクリニカル・パール―診療のキーポイントと心にのこる症例 総合診療
【心にのこる症例】General Physicianの“明”と“暗”
著者: 安藤大樹12 山中克郎12
所属機関: 1藤田保健衛生大学病院一般内科 2藤田保健衛生大学病院救急総合診療部
ページ範囲:P.1401 - P.1405
文献購入ページに移動【症例1】特に既往歴のない60歳,男性.首が痛くて我慢できない
入院10日前の夕食中,突然右肩から後頸部にかけての痛みが生じ,近医整形外科を受診.頸部X線写真では特に異常を指摘されなかった.翌日も症状が持続したため,当院整形外科を受診し,再度X線写真を撮ったが問題なしと判断され,鎮痛薬を処方されて帰宅.4日後にも症状が続いていたため,神経内科を紹介受診,カルバマゼピン(テグレトール®)を処方され,経過観察となった.しかし,下肢の脱力やふらつき,頻尿,残尿感が出現したため,当院ERに救急搬送された.
全身状態は比較的よかったが,38℃台の発熱あり.首の側屈により誘発される「首から両手に電気が走るような」後頸部痛あり.その他の身体所見に特記すべきものはなかったが,WBCは22,500/μlと上昇を認めた.救急担当医の診断は頸椎症.ほかの鑑別診断として骨髄炎や椎間板炎を挙げた.あなたの鑑別疾患は?
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