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文献詳細

雑誌文献

medicina46巻9号

2009年09月発行

今月の主題 内科医のためのクリニカル・パール―診療のキーポイントと心にのこる症例

膠原病

リウマチ病の診察と診断のキーポイント

著者: 上野征夫1

所属機関: 1ナショナルメディカルクリニック

ページ範囲:P.1444 - P.1446

文献概要

■関節痛(arthralgia)と関節炎(arthritis)を区別せよ

 リウマチ性疾患の主たる症状は,こわばり,痛み,しびれの3つである.このうち最も多く,また診断のキーポイントとなる訴えは痛みである.患者が痛みを訴えてきたら,まずそれが筋肉あたりなのか関節あたりなのかを聞く.それが関節であれば,次にそれが関節痛だけなのかあるいは関節炎なのかを区別する.ここが最も重要な点である.

 関節痛というのは関節が痛むという訴えである.関節炎というのは関節に炎症があるという所見である.炎症というためには腫脹(tumor),発赤(rubor),熱感(calor),圧痛(dolor)の炎症の4大徴候のいずれかがあることを確認しなければならない.そのうち少なくとも1つ以上があってはじめて炎症ということができる.

参考文献

1)上野征夫:関節痛.medicina 41:670-672,2004
2)上野征夫:関節炎所見から膠原病を見分ける.medicina 45:48-51,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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