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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻1号

2010年01月発行

文献概要

連載 手を見て気づく内科疾患・13

カロチン血症,あれ黄疸?

著者: 松村正巳1

所属機関: 1金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科

ページ範囲:P.3 - P.3

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患 者:50歳,女性

病 歴:10年前から慢性糸球体腎炎で外来通院中である.冬のある日の診察時のこと「先生,1週間前から手の色が気になるんです」.

身体所見:手の指,手掌を中心に黄染を認める(図1,2).眼球結膜に黄染は認めない.

 「柑橘類はお好きですか?」とお聴きすると,「大好物です」とのお答え.「ここしばらくみかんを毎日7個食べていました」とのこと.みかんの旬の時期が過ぎたら黄染は自然にとれた.

参考文献

1)Bickley LS, Szilagyi PG:第5章 皮膚,毛,爪.ベイツ診察法,p 133, メディカル・サイエンス・インターナショナル,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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