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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻10号

2010年10月発行

文献概要

今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト H. pyloriの基礎知識

H. pyloriの病原機序

著者: 神谷茂1

所属機関: 1杏林大学医学部感染症学

ページ範囲:P.1722 - P.1725

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ポイント

★H. pyloriはウレアーゼによるアンモニア産生により,胃酸を中和して胃粘膜に持続感染する.

★VacAサイトトキシンは細胞の空胞化形成作用やタイトジャンクション傷害性をもつ.

★Ⅳ型分泌装置により宿主細胞内に移入したCagAは細胞の形態変化や運動性を修飾する.

★H. pylori感染により誘導されたサイトカイン,活性酸素,一酸化窒素が粘膜傷害の一因となる.

参考文献

1)神谷 茂:Helicobacter pylori感染とその病態.感染・炎症・免疫 35:190-199, 2005
2)Atherton JC, Blaser MJ:Coadaptation of Helicobacter pylori and humans:ancient history, modern implications. J Clin Invest 119:2475-2487, 2009
3)Matsumoto Y, et al:Helicobacter pylori infection triggers aberrant expression of activation-induced cytidine deaminase in gastric epithelium. Nature Med 13:470-476, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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