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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻10号

2010年10月発行

文献概要

今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト H. pylori関連疾患における除菌治療のエビデンス

胃過形成性ポリープ

著者: 大草敏史1 小井戸薫雄1 古谷徹1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器・肝臓内科

ページ範囲:P.1761 - P.1763

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ポイント

★胃ポリープは胃過形成性ポリープと胃底腺ポリープに大別される.

★胃過形成性ポリープは発赤調ポリープで,胃底腺ポリープは正色調ポリープである.

★胃過形成性ポリープはH. pylori感染陽性,胃底腺ポリープはH. pylori感染陰性がほとんどで,除菌治療で消失するのは胃過形成性ポリープである.

★胃過形成性ポリープは除菌成功例中約80%で平均7カ月後に消失する.

参考文献

1)Rosen S, Hoak D:Intramucosal carcinoma developing in a hyperplastic gastric polyp. Gastrointest Endosc 39:830-833, 1993
2)福地創太郎・他:胃ポリープのnatural history. 最新医学 36:55-62, 1981
3)Ohkusa T, et al:Disappearance of hyperplastic polyps in the stomach after eradication of Helicobacter pylori;A randomized, clinical trial. Ann Intern Med 129:712-715, 1998
4)Ji F, et al:Effect of drug treatment on hyperplastic gastric polyps infected with Helicobacter pylori;A randomized, controlled trial. World J Gastroenterol 12:1770-1773, 2006
5)田邊裕貴・他:Helicobacter pylori除菌により消退した癌化過形成性胃ポリープの1例.日消誌 102:559-563, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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