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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻10号

2010年10月発行

文献概要

今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト 特殊なH. pyloriの除菌療法

H. pylori陽性NSAIDs潰瘍例の除菌について

著者: 樋口和秀1 時岡聡1 梅垣英次1

所属機関: 1大阪医科大学第二内科

ページ範囲:P.1785 - P.1787

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ポイント

★NSAIDs内服により生じたH. pylori陽性胃・十二指腸潰瘍は,できればNSAIDsを中止し通常の抗潰瘍治療を施行する.

★NSAIDsを中止できない患者においては,H. pyloriの除菌は行わず,プロトンポンプ阻害薬かプロスタグランジン製剤で抗潰瘍治療を施行する.

参考文献

1)科学的根拠(evidence)に基づく胃潰瘍診療ガイドラインの策定に関する研究班編:EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン第2版:じほう,2007
2)消化性潰瘍診療ガイドライン,日本消化器病学会編,南江堂,2009
3)Hawkey CJ, et al:Omeprazole compared with misoprostol for ulcers associated with nonsteroidal anti-inflammatory drugs:Omeprazole versus misoprostol for NSAID-induced ulcer management(OMNIUM)study group. N Engl J Med 338:727-734, 1998
4)平石秀幸,寺野彰:胃粘膜病変とフリーラジカル.日消誌 92:1817-1824, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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