文献詳細
文献概要
今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト 学会ガイドライン2009をめぐって
自費診療の実際
著者: 水野滋章1 加藤公敏1 森山光彦1
所属機関: 1日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野
ページ範囲:P.1792 - P.1795
文献購入ページに移動★H. pylori陽性者では除菌による胃癌リスク低下が望める.
★2010年8月現在,H. pylori感染診断・治療の保険適応は,胃・十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫,特発性血小板減少性紫斑病,早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃である.
★自費診療での感染診断,除菌後判定には非侵襲的検査が望ましい.
★検査,除菌法,成功率と副作用,除菌のメリットとデメリットなどの説明と同意が必要.
★除菌法は,一次除菌,二次除菌と進めるが,クラリスロマイシン服用歴を考慮して決定してもよい.
★H. pylori除菌後も健診・検診での胃癌スクリーニング検査を勧める.
参考文献
掲載誌情報