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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻10号

2010年10月発行

文献概要

今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト 学会ガイドライン2009をめぐって

自費診療の実際

著者: 水野滋章1 加藤公敏1 森山光彦1

所属機関: 1日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野

ページ範囲:P.1792 - P.1795

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ポイント

★H. pylori陽性者では除菌による胃癌リスク低下が望める.

★2010年8月現在,H. pylori感染診断・治療の保険適応は,胃・十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫,特発性血小板減少性紫斑病,早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃である.

★自費診療での感染診断,除菌後判定には非侵襲的検査が望ましい.

★検査,除菌法,成功率と副作用,除菌のメリットとデメリットなどの説明と同意が必要.

★除菌法は,一次除菌,二次除菌と進めるが,クラリスロマイシン服用歴を考慮して決定してもよい.

★H. pylori除菌後も健診・検診での胃癌スクリーニング検査を勧める.

参考文献

1)Fukase K, et al;Japan Gast Study Group:Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer;An open-label, randomized controlled trial. Lancet 372:392-397, 2008
2)浅香正博,他:“H. pylori感染の診断と治療のガイドライン”2009改訂版.日本ヘリコバクター学会誌10:104-128,2009
3)Asaka M:Helicobacter pylori infection and gastric cancer. Intern Med 41:1-6, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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