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今月の主題 Helicobacter pylori―関連疾患と除菌療法のインパクト 学会ガイドライン2009をめぐって
H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医のねらい
著者: 鈴木秀和1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
ページ範囲:P.1796 - P.1798
文献購入ページに移動★2009年,日本ヘリコバクター学会は,保険診療の枠を超え,科学的見解をもとにガイドラインを改定し,H. pyloriは疾患にかかわらず,感染症として治療すべきであるとした.
★2010年6月,健康保険による除菌療法の適用が,胃MALTリンパ腫,特発性血小板減少性紫斑病,早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術後胃に拡大された.
★日本ヘリコバクター学会はH. pylori感染症に関する豊富な知識や診療技能をもつ医師を育成するために,「H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医制度」を創設した.
★H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医は,除菌療法に関する一般市民の不安や疑問,また実地医家からの診療上の問題や疑問について相談可能な医師である.
★日本ヘリコバクター学会では,学会ホームページ上で,H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医がいてH. pylori感染症の診断・治療を積極的に行っている施設を紹介している.
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