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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻10号

2010年10月発行

文献概要

書評

―多賀須幸男,櫻井 幸弘 著―上部消化管内視鏡スタンダードテキスト フリーアクセス

著者: 深井学12

所属機関: 1医療法人財団放友クリニック 2一般社団法人日本消化器内視鏡技師会

ページ範囲:P.1746 - P.1746

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 消化器内視鏡検査・治療の進歩は,機器の開発や手技の高度化により著しいものがある.それに伴い,検査・治療の質が向上し,成果も飛躍的に現れている.これは内視鏡医の優れた技術と研鑽,そしてメーカーの開発努力によるところが大きいと思うが,質の向上では内視鏡のスタッフとしての内視鏡技師の役割も少なからずあると思われる.内視鏡スタッフの教育では医療現場における内視鏡専門医の熱心な指導が形に現れ,消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡技師資格の取得者も増えている.

 内視鏡スタッフの教育,指導に欠かせないのが教科書となるテキストである.ちなみに筆者が消化器内視鏡にかかわったのは昭和40年代の胃カメラの時代で,スタッフの教育・指導方法がまだ確立していなかった頃であった.そのため,多くの症例写真を見てそれをスケッチすることや解剖学,生理学の書物を読むこととその当時指導していただいた先生方から言われたことが,本書を読み進めるうちに思い出された.本書には正常写真とともに多くの症例が掲載され,さらに挿入過程や観察順序および,疾患,臓器などを図式化して説明が加えられており,間近で講義を受けているような錯覚に陥った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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