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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 一般検査 糞便検査

便潜血反応

著者: 斎藤博1 町井涼子1

所属機関: 1国立がん研究センターがん予防・検診研究センター検診研究部

ページ範囲:P.30 - P.32

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 便潜血検査には,ヘモグロビン(Hb)のペル・オキシダーゼ様(POD)作用を利用した化学法(グアヤック法など)と,抗ヒトHb抗体との抗原抗体反応を利用した免疫法(ラテックス凝集反応など)の2種類がある.化学法は肉類や黄緑色野菜,POD活性を含む一部の薬剤の摂取による偽陽性が問題視されており,現在,わが国ではこれらの影響がない免疫法が主に用いられている.そこで本稿では免疫法を主体に述べる.

参考文献

1)Saito H:Screening for colorectal cancer by immunochemical fecal occult blood testing. Jpn J Cancer Res 87:1011-1024, 1996
2)Saito H, et al:Essential of immunochemical occult blood testing. Factors influencing the specificity and sensitivity of the test. Young GP, Saito H(eds):Fecal Occult Blood Tests;Current Issues and New Tests, SmithKline Diagnostics, pp60-69, San Jose, 1992
3)久道 茂・他:厚生省老人保健福祉部老人保健課(監修):大腸がん検診マニュアル,日本医事新報社,1992
4)斎藤 博:便潜血検査の精度管理と問題点.多田正大,樋渡信夫(編):大腸がん検診,pp 102-105,医学書院,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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