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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 一般検査 髄液そのほかの穿刺液
髄液検査
著者: 渡邊卓1
所属機関: 1杏林大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.38 - P.40
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
脳脊髄液(髄液)はくも膜下腔および脳室を満たす液体で,主に脳室の脈絡叢より産生され,脳表のくも膜顆粒より静脈系に回収される.髄液は基本的には血液成分に由来し,その産生には能動的かつ選択的な物質の輸送が関与する.髄液は中枢神経系の保護,中枢神経系組織への栄養物質の輸送,代謝産物などの除去などの役割を担うと考えられている.
日常診療において,髄液検査は中枢神経系疾患の診断,なかでも各種頭蓋内感染症の診断に不可欠な検査である.このほか,くも膜下出血の診断の決め手になる場合がある.頭蓋内悪性腫瘍,脱髄疾患などの診断にも用いられる.
脳脊髄液(髄液)はくも膜下腔および脳室を満たす液体で,主に脳室の脈絡叢より産生され,脳表のくも膜顆粒より静脈系に回収される.髄液は基本的には血液成分に由来し,その産生には能動的かつ選択的な物質の輸送が関与する.髄液は中枢神経系の保護,中枢神経系組織への栄養物質の輸送,代謝産物などの除去などの役割を担うと考えられている.
日常診療において,髄液検査は中枢神経系疾患の診断,なかでも各種頭蓋内感染症の診断に不可欠な検査である.このほか,くも膜下出血の診断の決め手になる場合がある.頭蓋内悪性腫瘍,脱髄疾患などの診断にも用いられる.
参考文献
1)Fishman RA:Cerebrospinal Fluid in Diseases of the Nervous System, 2nd ed. WB Saunders Co, Philadelphia, 1992
2)Smith GP, Kjeldsberg CR:Cerebrospinal, synovial, and serous body fluids. Henry JB(ed):Clinical Diagnosis and Management by Laboratory Methods, 19th ed, pp 457-467, WB Saunders Co, Philadelphia, 1996
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