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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液検査 血球検査

赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,赤血球指数,網赤血球

著者: 奈良信雄12

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院臨床検査医学講座 2医歯学教育システム研究センター

ページ範囲:P.56 - P.59

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異常値が出るメカニズムと臨床的意義

 赤血球は骨髄において造血幹細胞から分化・成熟して産生され,末梢血液に放出される.赤血球はヘモグロビンを含み,これが酸素運搬という生体にとってきわめて重要な機能を司る.赤血球は約120日間の寿命の後に主として脾臓で破壊される.

 造血幹細胞の異常,赤血球の分化・成熟障害,赤血球寿命の短縮,出血による体外への赤血球喪失,脾腫による赤血球の体内分布異常などが起これば,赤血球数は減少し,貧血になる.逆に赤血球の産生が亢進すれば,赤血球数は増加し,多血症(赤血球増加症)の病態になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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