文献詳細
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液検査 凝固・線溶系検査
文献概要
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
フィブリン/フィブリノゲン分解産物(fibrin/fibrinogen degradation product:FDP)は,フィブリノゲンあるいは血管内で生じた血栓(フィブリン)が線溶酵素であるプラスミンにより酵素学的に断片化され,可溶化したペプチドの総称である.よって,FDP/Dダイマーは線溶活性化の指標となる.線溶現象には,フィブリノゲンやフィブリンモノマーが分解する一次線溶と,フィブリン形成,すなわち血栓が生じたあとに分解する二次線溶がある.
FDPは,一次線溶と二次線溶の両者を反映する.血漿フィブリノゲンとは,交差反応しないモノクローナル抗体が開発され,クエン酸血漿から測定可能である.
フィブリン/フィブリノゲン分解産物(fibrin/fibrinogen degradation product:FDP)は,フィブリノゲンあるいは血管内で生じた血栓(フィブリン)が線溶酵素であるプラスミンにより酵素学的に断片化され,可溶化したペプチドの総称である.よって,FDP/Dダイマーは線溶活性化の指標となる.線溶現象には,フィブリノゲンやフィブリンモノマーが分解する一次線溶と,フィブリン形成,すなわち血栓が生じたあとに分解する二次線溶がある.
FDPは,一次線溶と二次線溶の両者を反映する.血漿フィブリノゲンとは,交差反応しないモノクローナル抗体が開発され,クエン酸血漿から測定可能である.
参考文献
1)和田英夫:播種性血管内凝固症候群(DIC),一瀬白帝(編):図説血栓・止血・血管学,pp431-437,中外医学社,2005
2)日本血栓止血学会学術標準化委員会DIC部会:科学的根拠に基づいた感染症に伴うDIC治療のエキスパートコンセンサス.日血栓止血会誌20:77-113, 2009
掲載誌情報