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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液検査 凝固・線溶系検査

血小板凝集能

著者: 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻病態診断医学講座臨床病態検査医学分野

ページ範囲:P.110 - P.111

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義

 点状出血など一次止血の異常を認めた場合には,まず血小板の異常を考え,血小板数を確認するが,これに異常を認めない場合は血小板機能異常症を疑う.この際,血小板機能の評価が必要になるが,この目的で最も重要で,広く施行されているのが血小板凝集能検査である.

 多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)に種々の血小板活性化物質を添加することにより血小板凝集反応が進行するが,これにより,PRPの濁度が低下して光が透過しやすくなる.このPRPの光学的変化を経時的に検出する透過光法が一般的である.

参考文献

1)Christie DJ, et al:Platelet function testing by aggregometry;Proposed guideline. CLSI document H-58P. Clinical and Laboratory Standards Institute, USA, 2007
2)佐藤金夫,他:散乱光を用いた粒子計測法による血小板凝集能の測定.日血栓止血会誌8:55-61,1997
3)尾崎由基男:血小板凝集能.金井正光(監修):臨床検査法提要,改訂第33版,pp 338-340,金原出版,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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