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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 蛋白
免疫電気泳動
著者: 木村聡1 山口晃1
所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院臨床検査科
ページ範囲:P.119 - P.122
文献購入ページに移動免疫電気泳動の臨床的意義
免疫電気泳動を施行する目的は以下の2つである.
[M蛋白の同定]多発性骨髄腫,原発性マクログロブリン血症,本態性M蛋白血症が疑われる症例において,M蛋白(monoclonal,すなわち単一クローンに由来する免疫グロブリン)やBence Jones蛋白の有無,種類とおおまかな量を把握する.
[血清蛋白増減の概要を知る]沈降線という形で個々の血清蛋白が可視化されるため,コントロールと比較すれば増減を把握できる.
免疫電気泳動を施行する目的は以下の2つである.
[M蛋白の同定]多発性骨髄腫,原発性マクログロブリン血症,本態性M蛋白血症が疑われる症例において,M蛋白(monoclonal,すなわち単一クローンに由来する免疫グロブリン)やBence Jones蛋白の有無,種類とおおまかな量を把握する.
[血清蛋白増減の概要を知る]沈降線という形で個々の血清蛋白が可視化されるため,コントロールと比較すれば増減を把握できる.
参考文献
1)松田重三:症例から学ぶ血漿蛋白の見方・考え方―蛋白分画と免疫電気泳動像,医歯薬出版,1991
2)藤田清貴:M蛋白の検査法.検と技30:33-38, 2002
3)畑 裕之:多発性骨髄腫.臨床医30:2147-2149, 2004
4)羽生 登,他:過去5年間,血清蛋白電気泳動法により検出されたM蛋白の集計.医学検査50:1037-1041, 2001
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