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文献詳細

雑誌文献

medicina47巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集 血液生化学検査 蛋白

免疫電気泳動

著者: 木村聡1 山口晃1

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院臨床検査科

ページ範囲:P.119 - P.122

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免疫電気泳動の臨床的意義

 免疫電気泳動を施行する目的は以下の2つである.

[M蛋白の同定]多発性骨髄腫,原発性マクログロブリン血症,本態性M蛋白血症が疑われる症例において,M蛋白(monoclonal,すなわち単一クローンに由来する免疫グロブリン)やBence Jones蛋白の有無,種類とおおまかな量を把握する.

[血清蛋白増減の概要を知る]沈降線という形で個々の血清蛋白が可視化されるため,コントロールと比較すれば増減を把握できる.

参考文献

1)松田重三:症例から学ぶ血漿蛋白の見方・考え方―蛋白分画と免疫電気泳動像,医歯薬出版,1991
2)藤田清貴:M蛋白の検査法.検と技30:33-38, 2002
3)畑 裕之:多発性骨髄腫.臨床医30:2147-2149, 2004
4)羽生 登,他:過去5年間,血清蛋白電気泳動法により検出されたM蛋白の集計.医学検査50:1037-1041, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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